子供の親権 (Child Custody)は、カリフォルニア州では二つの分野から構成されています。
一つは子どもの人生の決定権(Legal Custody)、もう一つは子供と暮らす権利(Physical Custody)です。訪問権(Visitation)は親権とは別のものとして考える者もいます。
子どもの人生の決定権(Legal Custody)とは、子供をどの学校へ通わせるか、どんな習い事をさせるかといった教育などに関する事項を、親として決定する権利です。 カルフォルニア州では、相当な理由が無い限り、この権利は親の間に50%-50%で分けることになります。
つまり、子供の教育など判断する際には、もう片親の承諾が必要となります。でも、もし両親が別の国で住んでいる場合、法的に50%-50%になったとしても、急きょ手術を受けなければならないといったような緊急時に、もう片方の親の承諾を待つことができないこともあり、結局子供といる親がすべて決めてしまう事がほとんどです。
子供と暮らす権利(Physical Custody)とは、子供がそれぞれの親と過ごす時間の割合を指します。法的的には50%-50%が望まれていますが、これも実際の状況で判断することになります。
例えば、生まれたての赤ちゃんの場合は、やはり母親との時間が長くなります。片親といる時間が極端に長くなると、Sole Custodyと呼びます。その場合、もう一方の親には子供の訪問権 (Visitation)が与えられることになります。