Tag Archives: 移民政策

より獲得が厳しくなる移民ステータス

9月22日移民局は、ビザや永住権の申請者が、アメリカの公的扶助を受ける可能性があるかどうかを、ステータスの申請時に同時に審査する意向をウェブサイトに公開しました。

注意:2018年9月28日現在では意向を公開している段階で、まだ法的な効力はありません。

この政策が効力を持つようになると、ビザや永住権の申請者は申請時点でアメリカの公的扶助を受けていない、あるいは将来受ける可能性がないことを証明しなければならなくなります。

この発表によれば、申請者の健康状態、所持財産、学歴などから審査が行われることになるようです。

もし、その申請者が公的扶助が必要になる可能性が高いと移民局が判断すると、申請を却下することができます。

発表の全文がHomeland Securityのサイトでご確認頂けます。
Inadmissibility on Public Charge Grounds

オバマ新移民政策 ーアップデート情報6

オバマ大統領の移民政策の裁判の最終判決が本日2016年6月24日、アメリカの最高裁から下されました。

裁判官は8人おり、4対4で意見が分かれたため、過半数の賛成が得られず、残念ながら、最高裁はオバマに対して好結果を出すことができませんでした。

つまり、結果としてはオバマ大統領の敗訴という事になりました。

オバマ大統領は今朝、記者会見を開き、自分の任期内で移民を整理する政策を打ち出すことはもうない事を発表し、移民問題を次の大統領に託すと述べました。

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オバマ新移民政策 ーアップデート情報5

オバマ新移民政策 ーアップデート情報5

オバマ大統領の不法滞在者に労働許可を発行する政策に関して、
アメリカの最高裁は1月19日に正式にケースを受理しました。

アメリカの最高裁判所が他の裁判所と決定的に違う部分は
最高裁判所には上訴されたケースを受理するかどうかを決める権利があるということです。
つまり、上訴を受け入れるかどうかは最高裁判所次第ということになるので、
今回ケースが受理され、まずは一歩前進したということになります。

現時点で、オバマ大統領の任期はあと一年しか残っていませんので、
任期内に勝訴する事ができれば、オバマ大統領は速やかに労働許可を発行すると考えられています。

最高裁判所の発表では今年の4月にこのケースの口頭弁論を聴聞し、
6月に判決を出す予定になっていますが、
具体的な日程はまだ発表されていません。

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オバマ新移民政策 ーアップデート情報4

オバマ新移民政策 ーアップデート情報3

4月17日金曜日の特別公聴会の結果が発表されました。
公聴会に参加した3人の裁判官は、2対1でオバマ大統領側の要請を却下し、不法滞在者にとっては非常に残念な結果となりました。

しかしながら、これですべてが終了したわけではありません。
連邦上訴裁判所は特別公聴会の結果に関わらず、7月から本件の裁判プロセスを開始することを発表しました。
また、特別公聴会に参加した裁判官のうち一人は、「どんな結果が出ようとも、このケースはアメリカの最高裁に行くだろう」と述べました。

今後もこのケースの動向に注目していきたいと思います。

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オバマ新移民政策 ーアップデート情報2

オバマ新移民政策 ーアップデート情報2

4月17日金曜日に連邦上訴裁判所はバラク・オバマ大統領の新しい移民政策、即ち不法滞在の移民たちに労働許可を与える政策に関して、特別公聴会を開催しました。
前回の記事で紹介したように、オバマ大統領の新移民政策は、現在、テキサスの連邦裁判官の命令によって停止されている状態です。その停止命令を取り下げ、新しい移民政策を速やかに施行することを上訴したためです。

その公聴会で司法省(オバマ側)は、テキサス州は司法権を持っていないと主張しました。アメリカ憲法上で移民に関する決定権は連邦政府に与えられた権利であって、州にはそれがなく、停止命令を出すこと自体が間違いであると議論しています。
それに対してテキサス州は、今回の移民政策を施行すれば、連邦だけで解決するものではなく、州にとっても財政的な負担が生じる事から、州の言い分も聞き入れられるべきということで反論しました。

出席していた3名の裁判官たちは、判決を出すには少し時間が必要であると判断し、今回の上訴の結果は後日発表されることとなりました。

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オバマ新移民政策 ーアップデート情報

オバマ新移民政策 ーアップデート情報

テキサス州の連邦判事より、26州からの反対を集めているバラク•オバマ大統領の移民上の執行行動をブロックする命令が、2015年の2月に出されました。

米国地方裁判所判事アンドリューは、オバマの行政命令の施行を遅らせる理由として、大統領がアクションをとる前に、より早い通知と長いコメント期間を世間に与えなければならないという行政手続法に違反したとを判決し、オバマ大統領の移民政策の行動は一時的に停止させられました。

一旦出してしまうと、「ジニーを瓶に戻すことは不可能だろう」と裁判官は自分の判決文にそう書いています。もし何百万人もの不法滞在者をが合法化にすれば、事実上不可逆的な結果になると、裁判官は判断しました。それゆえに一時的に停止命令を出されたということです。

オバマ政権は、その判決に対して上訴をしました。
上訴裁判所(Court of Appeal)は、バラク•オバマ大統領の移民執行アクションの一時保留が解除されるべきであるかどうかの裁判日は、4月17日に設定されていると発表しています。

それと同時に、他の州でも法的な手続きで何とかオバマの移民改正を阻止できないかどうかを検討しています。
任期がもう2年しか残ってないオバマにとっては、彼の任期内でこの政策を合法にしなければ、次期大統領にすべて破棄されてしまう可能性が高いということから、これからも積極的に行動をとっていくと予想されています。

なお、保守派にとっても、時間を稼げば、結果的に勝ちになる可能性が高いと認識しているので、アメリカの最高裁まで上訴すると見られています。

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オバマ新移民政策